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噛み合わせと顎関節|肩こり・頭痛など“関係が指摘される”症状と受診の目安

2025.12.07

噛み合わせと顎関節|肩こり・頭痛など“関係が指摘される”症状と受診の目安

顎関節と咬合の関係を理解する重要性

顎の痛みや肩こりに悩まされていませんか?

実は、こうした症状の背景には「顎関節」と「咬合(噛み合わせ)」の深い関係が隠れているケースが少なくありません。顎関節は、食事や会話といった日常動作を支える重要な関節であり、その機能は咬合状態に大きく左右されます。不正咬合が続くと、顎関節に過度な負担がかかり、顎関節症や全身の不調を引き起こす可能性があるのです。

当院では、顎関節と咬合の関係を科学的に分析し、患者様一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。正しい噛み合わせを取り戻すことで、お口の健康だけでなく、全身の快適さを向上させることができます。この記事では、顎関節と咬合の深い関係性と、噛み合わせ改善によって関連が指摘される7つの健康効果について、詳しく解説していきます。

顎関節症と咬合の関係性

顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に痛みや機能障害が生じる疾患です。

近年の研究により、顎関節症の発症には咬合状態が深く関与していることが明らかになってきました。特に注目されているのが「関節円板転位」と呼ばれる状態です。関節円板は顎関節内でクッションの役割を果たしていますが、不正咬合によって位置がずれると、顎の動きに支障をきたし、クリック音や痛みを引き起こします。

関節円板転位がもたらす影響

関節円板転位を放置すると、咬合にさまざまな悪影響が及びます。円板の位置異常により、顎の動きが制限され、特定の歯に過度な力がかかるようになります。その結果、歯の摩耗や破損、さらには顎関節の変形を招く可能性があります。

多くの医療現場では「咬合が原因の顎関節症は存在しない」という見解も存在しますが、実際の臨床では咬合調整によって症状が改善するケースが数多く報告されています。当院では、個々の患者様の状態を精密に診査し、顎関節と咬合の両面から最適なアプローチを行っています。

保存治療による症状改善の可能性

顎関節症の治療は、この10年で大きく進化しました。従来は病態への対症療法が中心でしたが、現在では患者様の行動学的・精神的な寄与因子を管理し、積極的な訓練療法を取り入れることで、改善効果が大幅に向上しています。

具体的には、鎮痛薬投与やスプリント療法に加えて、局所麻酔下での徒手的可動化、抗不安薬の投与、心療内科との連携など、多角的なアプローチが行われるようになりました。こうした治療法の変化により、著効割合が大きく増加し、通院期間も短縮されているのです。

噛み合わせ改善で関連が指摘される7つの健康効果

正しい噛み合わせを取り戻すことは、お口の健康だけでなく、全身の健康にも大きなメリットをもたらします。

ここでは、噛み合わせ改善によって関連が指摘される7つの具体的な健康効果について、詳しくご紹介します。

1. むし歯・歯周病リスクの低減

きちんと噛み合う歯並びは、お口の清掃性を大幅に向上させます。歯ブラシやフロスが届きやすくなることで、歯垢の蓄積が減少し、むし歯や歯周病の予防につながります。不正咬合では、歯が重なり合った部分や隙間に汚れが溜まりやすく、清掃が困難になるため、こうした改善は非常に重要です。

2. 歯や修復物の摩耗・破損防止

噛み合わせが悪いと、一部の歯や詰め物、被せ物に過度な力がかかり、亀裂や破損の原因となります。適切な咬合調整により、こうした局所的なストレスを分散し、歯の寿命を延ばすことができます。当院では「できるだけ神経を抜かない治療」を実践しており、歯の寿命を最大限に延ばすことを目指しています。

3. 顎関節・筋肉の負担軽減

不正咬合による噛む動作は、顎の関節や筋肉に無理な負荷をかけ、顎関節症や頭痛、肩・首のこりなどの症状を引き起こします。正しい噛み合わせを回復することで、これらの症状が緩和されるケースも多くあります。咬合の乱れは、咀嚼筋に過度の緊張を引き起こし、その緊張が頸部・肩の筋肉にも影響するため、全身の不調につながるのです。

4. 消化器官への負担軽減

よく噛むことで食べ物が細かくなり、胃や腸への負担が軽減されます。噛み合わせが整えば消化効率が上がり、栄養吸収が促進され、体全体の健康にも良い影響が期待できます。特に高齢の方にとっては、消化機能の維持が健康寿命の延伸に直結するため、この効果は非常に重要です。

5. 呼吸・発音の改善

正しい噛み合わせは、舌の適切な配置をサポートし、口呼吸やいびき、発音の改善につながります。特にお子さんの成長期には、口腔機能の発育を支える上で非常に重要です。舌の位置が正しく保たれることで、気道が確保され、呼吸機能が向上します。

6. 顔のバランス・印象の向上

噛み合わせが整うと、顔の左右バランスが改善し、笑顔に自信が持てるようになります。見た目の美しさだけでなく、精神面での安心感も得られやすくなります。顎の位置が正しくなることで、フェイスラインがすっきりし、表情も明るくなる方が多くいらっしゃいます。

7. 総合的なQOL(生活の質)の向上

噛み合わせ改善による清掃性、噛む機能、呼吸や姿勢の改善などの相乗効果により、全身の快適さが向上します。これらは日常生活において非常に大きなメリットとなり、健康寿命延伸にもつながります。食事を楽しめる、会話がスムーズになる、痛みから解放されるといった変化は、人生の質を大きく高めるのです。

三宅歯科クリニック自由が丘での取り組み

当院では、顎関節と咬合の関係を深く理解し、患者様一人ひとりに最適な治療を提供しています。

精密な咬合診査システムの導入

定期検診時には、噛み合わせの状態を細かくチェックし、小さなズレも見逃しません。咬合診査や顎関節・咀嚼筋の状態を科学的に分析することで、原因を正確に特定し、最適な治療計画を立案します。

患者様個別の治療計画

食生活・仕事・生活習慣も考慮し、安全かつ自然な噛み合わせを目指します。矯正治療・補綴・スプリントを組み合わせながら、「顔・噛む機能・筋肉」とのバランスを考慮した咬合設計を行います。対症療法だけではなく、抜本的にお口の問題を解決するための治療を行うことを重視しています。

専門家との連携

必要時には矯正歯科医や顎関節症の専門家と連携し、包括的な咬合治療をご提供します。整形外科・理学療法士とも協力し、全身のトータルケアを実現しています。

噛む機能改善トレーニング

あいうべ体操などを取り入れ、日常生活でも機能改善をサポートしています。日常生活で無意識のくいしばりを防ぐ姿勢指導や、簡単な筋緩和法もお伝えしています。

ナイトガードの活用

歯ぎしり・食いしばりの習慣がある方には、オーダーメイドの夜間用マウスピースを提供し、筋肉への負担を軽減します。寝ている間の歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の過緊張が原因の場合、ナイトガード装着により症状が和らぐことが多くあります。

噛み合わせの問題を放置するリスク

噛み合わせの問題を放置すると、さまざまなリスクが生じます。

顎関節症の症状が悪化し、開口障害や慢性的な痛みに悩まされる可能性があります。また、特定の歯に過度な負担がかかり続けることで、歯の破折や早期喪失につながることもあります。さらに、咀嚼筋の緊張が続くと、頭痛や肩こり、腰痛といった全身症状が慢性化し、日常生活の質が大きく低下します。

早期発見・早期治療の重要性

噛むときの違和感や顎の痛み、肩こり・頭痛など、もしかすると「噛み合わせ」が原因かもしれません。こうした症状に気づいたら、早めに歯科医院で咬合チェックを受けることをおすすめします。

朝起きたときに顎や首・肩が重い、だるいと感じる方、無意識に食いしばっている自覚がある方、顎にカクカク音や引っかかりがある方は、特に注意が必要です。マッサージだけでは改善しにくい慢性肩こりを抱えている方も、一度噛み合わせの状態を確認してみてはいかがでしょうか。

まとめ|顎関節と咬合の健康を守るために

顎関節と咬合の深い関係を理解し、正しい噛み合わせを維持することは、お口の健康だけでなく、全身の健康にも大きく寄与します。

※肩こり・頭痛・腰痛などは原因が多岐にわたるため、噛み合わせ治療のみで治癒を保証するものではありません。

むし歯・歯周病リスクの低減、歯や修復物の摩耗・破損防止、顎関節・筋肉の負担軽減、消化器官への負担軽減、呼吸・発音の改善、顔のバランス・印象の向上、そして総合的なQOLの向上という7つの健康効果は、日常生活において非常に大きなメリットとなります。

当院では、歯と全身の健康を見据えたトータルケアをご提供しています。精密な咬合診査、患者様個別の治療計画、専門家との連携、噛む機能改善トレーニング、ナイトガードの活用など、多角的なアプローチで皆様の健康をサポートいたします。

より多くの人ができるだけ長く、食べたいものを食べたいだけ、美しい歯と笑顔と共に人生を過ごしていけるように・・・当院ではスタッフ一同がこの想いを持って診療にあたっています。気になる症状がありましたら、ぜひ一度ご相談ください。健康で快適な毎日を、あなたの噛み合わせからサポートします。

詳しい診療内容や治療方法については、三宅歯科クリニック自由が丘の公式サイトをご覧ください。自由が丘駅から徒歩1分という好立地で、完全個室のプライベート空間にて、丁寧な診療を行っております。

院長・歯科医師

三宅 甲太郎Kotaro Miyake

お困りの際はぜひ私たちにご相談いただけたらと思います。必ずお力になれると考えております。

認定医・資格

日本顎咬合学会かみあわせ認定医

所属学会

日本歯周病学会
日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会
AO(米国インプラント学会) 日本ヘルスケア歯科学会

勉強会

スタディーグループ赤坂会理事
東京SJCD CMS

パーソナル情報

血液型:A型
出身地:東京都
趣味・特技:ダイビング、スキー、スノーボード、旅行
好きな食べ物:生がき

記事監修医師

三宅 甲太郎 院長
三宅 甲太郎 院長 三宅歯科クリニック 自由が丘