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正しいかみ合わせで変わる!全身バランスと健康への影響を徹底解説

2025.12.06

正しいかみ合わせで変わる!全身バランスと健康への影響を徹底解説

かみ合わせと全身の健康〜意外な関係性とは

「最近、肩こりがひどくて・・・」「頭痛が続いている」そんな症状に悩まされていませんか?

実は、これらの不調の原因が「かみ合わせ」にあるかもしれません。歯科医師として長年診療を続けてきた中で、かみ合わせの異常が全身にさまざまな影響を及ぼすケースを数多く見てきました。口腔内だけの問題と思われがちなかみ合わせですが、実際には全身のバランスや健康状態と密接に関わっているのです。

かみ合わせが悪いと、顎関節症や歯周病といった口腔内の症状だけでなく、耳鳴り、めまい、首や肩の凝り、頭痛、さらには腰痛や膝痛など、体の至るところに症状が現れることがあります。これらの症状を総称して「咬合関連症」と呼びます。

かみ合わせが崩れる主な原因

なぜかみ合わせは崩れてしまうのでしょうか?

最も大きな原因は「偏った噛み癖」です。人間の咬合力は非常に強く、本来はすべての歯で協力して力を分散しています。しかし、偏った噛み方をしていると、特定の歯に過度な負担がかかり、バランスが崩れてしまいます。過度な負担を受ける歯は、歯槽骨が支えきれなくなり、歯周病が進行し、最終的に歯が抜けてしまうこともあるのです。

また、虫歯や抜けた歯を放置していると、さらにかみ合わせが悪化する悪循環に陥ります。歯ぎしりや食いしばりもかみ合わせに大きな影響を与える要因です。これらの習慣は無意識のうちに行われることが多く、気づかないうちに歯や顎に負担をかけ続けているケースも少なくありません。

さらに、姿勢の問題もかみ合わせに影響します。猫背や反り腰といった悪い姿勢は、顎の位置や噛み合わせにも影響を及ぼすことが研究で明らかになっています。実際、黒石市で行われた調査では、猫背と判別された児童において、歯が部分的に重なる状態(叢生)の割合が高い傾向が確認されました。

かみ合わせの異常が引き起こす全身症状

かみ合わせの異常は、想像以上に広範囲な症状を引き起こします。

口腔内に現れる症状

まず、口腔内では歯周病が代表的な症状です。歯周病は歯を支えている骨が溶ける病気で、歯茎からの出血、腫れによる痛みのほか、悪化すると歯が揺れ、進行すると歯が抜けることもあります。また、虫歯、根尖病巣、歯根破折なども見られます。顎関節症も頻繁に見られる症状で、口が開きにくい、口を開くと顎が痛い、顎から音がするといった症状が特徴的です。

全身に現れる症状

全身症状としては、耳鳴り、難聴、めまいなどの耳症状が挙げられます。これらは耳鼻咽喉科の領域と考えられがちですが、実はかみ合わせが原因となっていることも多いのです。近年、耳の症状を訴えてかみ合わせを診てほしいと来院するケースが非常に増えています。

頭痛、首凝り、肩凝りも頻繁に見られます。背中の痛み、四十肩・五十肩、腰痛、坐骨神経痛、膝痛など、体の至るところに症状が出る場合があります。これらの症状は整形外科の診療領域と考えるのが一般的ですが、実は歯科としても見逃すことのできない重要な症状なのです。

なぜこのような全身症状が起こるのでしょうか?

かみ合わせが悪いと、本来の位置で噛み合わせができていないため、顎関節や首に力が入り負荷がかかります。この負荷が筋肉の緊張を引き起こし、血流の悪化や神経の圧迫につながり、さまざまな症状を引き起こすと考えられています。姿勢が悪いとかみ合わせにも影響を及ぼし、それが頭痛や首の凝り、呼吸の問題にまでつながることもあるのです。

正しいかみ合わせの診断と検査

適切な診断のためには、客観的なデータが不可欠です。

一般的にかみ合わせの良しあしについて、患者様や歯科医師の感覚に頼りがちですが、それでは適切な診断は難しいと考えています。当院では、かみ合わせが悪い時に出る口腔内症状と全身症状を調べ、客観的データとして見ていく必要があると考えています。

口腔内の検査

まず、歯周病検査を行います。歯周病の進行度合い、ポケットの深さを調べ、噛みすぎている箇所を診断します。レントゲンやCT検査も重要です。これらの検査により、骨の量や神経の位置を正確に把握することができます。特にインプラント治療などを検討する場合、これらの検査は治療の安全性と成功率を大幅に向上させます。

全身のバランスチェック

全身症状に関しては、聴力測定を行います。かみ合わせの悪化によって聴力が低下することもあるからです。さらに首の可動域、腕の上げ下げなど、体のバランスのチェックも行います。顎関節や周囲の筋肉などの触診も含め、状態を把握していきます。

実際の調整では、患者様に上下左右を向いてもらい、首の凝りなどにも着目し動きを確認しながら細かく調整していきます。このように、全身のバランスと調和した歯科治療こそが、本当の健康につながると考えています。

かみ合わせ治療のアプローチ

治療のゴールは「すべての歯でバランス良く噛めるようにすること」です。

マウスピースを使った治療

かみ合わせ治療では、マウスピースを使用することが多くあります。本来の位置で噛み合わせができていないと、顎関節や首に力が入り負荷がかかるため、マウスピースを使用することで力の分散を図ります。当院で作成するマウスピースは、全身のバランスを考慮した調整を行います。

できたマウスピースを夜間に装着していただきます。さらに日中は、患者様自身が姿勢を維持できるようエクササイズのアドバイスも行います。お子様の場合は成長期なので姿勢作りが中心となり、咬合誘導という別のアプローチを行います。成人の方は生活習慣の見直しが重要になります。

根本的な治療

抜けている歯や悪い歯があり、偏った噛み方をしている場合は、その治療を行い、バランス良く噛めるような口腔内環境を目指します。長年の偏った「噛み癖」を直すため、患者様にも正しい噛み方の練習をしていただきます。かみ合わせが良くなれば、歯周病や顎関節症の改善にもつながります。

削って詰める治療だけでは根本的な解決は難しいと考えています。対症療法だけではなく、抜本的にお口の問題を解決するための治療を行うことを重視しています。具体的には「できるだけ神経を抜かない治療」を実践しており、歯の寿命を延ばすことを目指しています。歯の神経は取らない方が歯の寿命は長くなるからです。

日常生活でできる予防と改善

かみ合わせを良好に保つためには、日常生活での意識が大切です。

姿勢の改善

姿勢が悪いとかみ合わせにも影響を及ぼします。日常生活から姿勢を整え、正しい姿勢を維持するために必要なことを実践することが重要です。猫背や反り腰を避け、背筋を伸ばした正しい姿勢を心がけましょう。デスクワークが多い方は、定期的に姿勢をチェックし、ストレッチを取り入れることをおすすめします。

口呼吸の改善

睡眠時に口が開いている、いわゆる口呼吸は、歯並びに悪影響を及ぼすことが研究で明らかになっています。鼻呼吸を意識し、必要に応じて専門家に相談することも大切です。口腔内フローラのバランスを保つことも重要で、善玉菌、日和見菌、悪玉菌の理想的な比率は2:7:1とされています。

予防歯科の重要性

歯を失う原因である歯周病や虫歯にならないためのお口作りが重要です。独自の予防プログラムによる虫歯・歯周病予防を実践し、定期的な歯科健診を受けることをおすすめします。液体歯磨きなどを活用した口腔ケアも効果的です。液体歯磨きには抗菌成分や抗炎症成分が含まれており、歯周病予防に役立ちます。

ただし、液体歯磨きの使用頻度には注意が必要です。一般に、1日あたり1回から3回程度の範囲が推奨されています。過剰な使用は口内常在菌にも悪影響を及ぼし、逆に口腔環境の悪化につながる可能性があるため、適切な頻度を守ることが大切です。

まとめ〜かみ合わせから始める健康づくり

かみ合わせは、単なる歯の問題ではありません。全身のバランスや健康状態と密接に関わっており、正しいかみ合わせを維持することは、全身の健康を守ることにつながります。

肩こり、頭痛、耳鳴りなど、原因不明の不調に悩まされている方は、一度かみ合わせをチェックしてみることをおすすめします。適切な診断と治療、そして日常生活での予防により、これらの症状が改善する可能性があります。

当院では、患者様一人ひとりに丁寧にカウンセリングを行い、完全個室のプライベート空間で治療を受けていただけます。かみ合わせに関するお悩みや全身の不調について、お気軽にご相談ください。より多くの人ができるだけ長く、食べたいものを食べたいだけ、美しい歯と笑顔と共に人生を過ごしていけるよう、スタッフ一同がこの想いを持って診療にあたっています。

かみ合わせから始める健康づくり、今日から始めてみませんか?詳しい診療内容やご予約については、三宅歯科クリニック自由が丘の公式サイトをご覧ください。自由が丘駅から徒歩1分の好立地で、皆様のご来院をお待ちしております。

院長・歯科医師

三宅 甲太郎Kotaro Miyake

お困りの際はぜひ私たちにご相談いただけたらと思います。必ずお力になれると考えております。

認定医・資格

日本顎咬合学会かみあわせ認定医

所属学会

日本歯周病学会
日本口腔インプラント学会
日本顎咬合学会
AO(米国インプラント学会) 日本ヘルスケア歯科学会

勉強会

スタディーグループ赤坂会理事
東京SJCD CMS

パーソナル情報

血液型:A型
出身地:東京都
趣味・特技:ダイビング、スキー、スノーボード、旅行
好きな食べ物:生がき

記事監修医師

三宅 甲太郎 院長
三宅 甲太郎 院長 三宅歯科クリニック 自由が丘