虫歯の進行段階ごとの治療法について

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1.虫歯の進行段階ごとの治療法

1.1.C1(保険治療)の場合
1.1.1.コンポジットレジン修復
・治療内容
 虫歯の部分のみを取り除き、白いプラスチックの詰め物を詰めます。
・治療手順
 治療回数1回、虫歯除去→コンポジットレジン充填→研磨の流れで治療を行います
・コンポジットレジン修復の良い点
― 治療回数が少ない
― 削る量が少ない
― 白い詰め物を入れることが出来る
・コンポジットレジン修復の悪い点
― 経年的に変色や詰物の境に着色
― 金属やセラミックと比較し経年的に削れていく
 
1.2C1(自費治療)の場合
1.2.1.(自費)コンポジットレジン修復(ダイレクトボンディング)

治療内容

虫歯の部分のみを取り除き、白い詰め物で詰めます。

治療手順

治療回数1~2回、必要に応じて型取り→虫歯除去→コンポジットレジン充填→研磨の流れで治療を行います。
・コンポジットレジン修復の良い点
― 治療回数が少ない
― 削る量少ない
― 保険と比べよりご自身の歯に調和した色と形態の詰め物を入れることが出来る。
・コンポジットレジン修復の悪い点
― 保険治療でのコンポジットレジンと比較して少なくなるものの、経年的に変色や詰物の境に着色が起こり、金属やセラミックと比較し経年的に削れていくため部位や範囲を考慮する必要がある
 
1.1.2.1.コンポジットレジンの保険と自費の違い:
自費ダイレクトボンディングは時間をかけて治療でき材料に制限がないため、美しく精密にできます。そのため、脱離や変色が少なく清掃性も良いので、虫歯や歯周病のリスク低減できます。また治療箇所がほとんどわからないような色調に回復が可能であり、経年的に削れていくことを減らすこともできるため、保険と比べ長期的に美しく機能させることができます。
保険治療は失った部分の回復が目的の治療で、とりあえず咬めることを目的としているため、できるだけ長く使うことや天然の歯のような自然感などの要求には答えられないというのがデメリットです。
 


1.3.C2(保険治療)の場合
1.3.1.コンポジットレジン修復
C1の時と同様です。
 
1.3.2.メタルインレー・アンレー・クラウン修復
・治療内容
 虫歯や古い詰め物を除去し金属の詰め物やかぶせ物で覆っていきます。
・治療手順
 虫歯、古い修復物除去→型取り→金属装着の流れで治療を行います。
・メタルインレー・アンレー・クラウン修復の良い点
― 最低限咬むなどの生活に支障ない
― 削れにくい
・メタルインレー・アンレー・クラウン修復の悪い点
― 精度が低い
― 材料に制限があり経年的に虫歯や歯周病のリスクが高まる
― 銀色で見た目が目立つ
― 金属アレルギー引き起こすリスクがある
 
1.4.C2(自費治療)の場合
1.4.1. (自費)コンポジットレジン修復
C1の時と同様です。
 
1.4.2.セラミック修復、ジルコニア修復

治療内容

虫歯や古い詰め物を除去し、仮歯を作製し、かみ合わせ、歯磨きなどの清掃などを確認し、セラミックやジルコニアの詰め物やかぶせ物で覆っていきます。

治療手順

虫歯、古い修復物除去→仮歯作製→清掃→仮歯修正→型取り→セラミック、ジルコニア装着の流れで治療を行います。
・セラミック修復、ジルコニア修復の良い点
― 材料に制限なく行えるので精度が高く接着剤の劣化も少なく虫歯や歯周病のリスクを下げることができる
― 金属アレルギーのリスクがない
― 色や形態が天然の歯に近く美しい
― 時間を十分に取れるため仮歯でかみ合わせや清掃性を確認できる
― 結果長持ちし再治療を少なくできる。
・セラミック修復、ジルコニア修復の悪い点
 割れてしまうことがある
 
1.4.3.銀歯とセラミックの比較
セラミック修復は銀歯と比較して天然の歯に近い透明感のある白さと形態を与えることができるだけではなく、奥歯においても銀歯よりかみ合わせを考慮したものができます。
銀歯は外してみると中が虫歯になっている場合が多く、その原因としてはセラミックと比較して適合精度が違うことや接着剤が劣化してしまうこと、銀歯が変形してしまうことから二次虫歯が起きやすくなっています。
銀歯は合金で銀と金、パラジウム、銅、インジウムなどで作られています。これらの金属がお口の中でイオン化して溶け出し胃や腸で吸収され血液で運ばれて皮膚などに金属アレルギーを起こす場合があります。お口の中で金属アレルギーが起こっている場合は、ピアスやネックレスなどのアクセサリーと比べわかりづらく特定するのが難しいので注意が必要です。
セラミック費用:¥50000~
 


1.5C3(保険治療)の場合
1.5.1.根管治療+土台の作製+かぶせ物(メタルアンレー、メタルクラウン)
・治療内容
 虫歯が歯の神経まで達しているため、神経を取り除かなければいけない。(状態によって保存できる場合もある。直接覆髄、断髄)その場合根管治療という歯の根っこの中の治療を行った後、かぶせ物を装着するために歯の根っこに土台を作製しかぶせ物を作製していきます。
・治療手順
 虫歯部分と神経の除去→歯の根っこ内の清掃→薬をつめる→歯とかぶせ物をつなぐ土台を作製し形を作る→型取りしかぶせ物作製します。
・根管治療後のメタルインレー・アンレー・クラウン修復の良い点
最低限咬むなどの生活に支障がなく、削れにくい
・根管治療後のメタルインレー・アンレー・クラウン修復の悪い点
― 精度が低い
― 材料に制限があり経年的に虫歯や歯周病のリスクが高まる
― 銀色で見た目が目立つ
― 金属アレルギーを起こしてしまうリスクがある
 
1.6C3(自費治療)の場合
1.6.1.精密根管治療+ファイバーポストコア(土台)+セラミック、ジルコニアなどのかぶせ物
・治療内容
 保険の根管治療と治療内容自体は同じです。

治療内容

保険の根管治療と治療内容自体は同じです。

治療手順

保険の根管治療と治療手順は同じです。
・精密根管治療の良い点
 精密根管治療のメリットに関しては、根管治療ページをご確認下さい。
・精密根管治療の悪い点
 費用が高い
 
1.6.2.保険の根管治療と精密根管治療の違いについて
保険の根管治療と精密根管治療では使用できる機材や材料に大きな差があります。精密根管治療ではマイクロスコープを使用することができ、より精密に歯の根の状態を確認することが出来ます。またラバーダムを使用し、再感染を予防できる環境で治療を行うことが出来ます。
また、保険の根管治療では治療に手用のステンレスファイルを使用しますが、精密根管治療ではニッケルチタンファイルを用いて電動の治療を行うことが出来るので感染部分の取り残しをしてしまう可能性が低くなり、本来の根管の形を保全できます。最後に、保険の根管治療では使用できないようなMTAセメントやバイオセラミックを精密根管治療では詰める薬として用いることが出来るため、より緊密に薬を歯の根に詰めることができ、再感染をしてしまうリスクを低くすることが出来ます。これらの機器や材料は、保険の根管治療では時間とコストの兼ね合いから使用が難しいというのも成功率を変える大きな点です。
 


1.7C4(保険治療)の場合
1.7.1.抜歯してブリッジもしくは入れ歯
・治療内容
 歯を残すことができないため抜歯をします。その後歯の代替を入れる際、ブリッジ、入れ歯から選択をしていただきます。
・治療手順
 抜歯を行う→骨や歯肉の治る期間待ってブリッジか入れ歯を作製します。
・抜歯をして入れ歯、ブリッジ治療の良い点
費用が安い。
・抜歯をして入れ歯、ブリッジ治療の悪い点
― どちらも審美性、清掃しやすさ、かみ合わせなど長期的な予後を考慮して選択することができない。
 
1.8C4(自費治療)の場合
1.8.1.抜歯してブリッジ、入れ歯、インプラント、歯牙移植、矯正治療

治療内容

保存できない場合抜歯を行います。その後ブリッジや入れ歯、インプラントなどの歯の代替を入れていきます。親知らずや過剰な歯などがある場合は、歯牙移植を行うことも可能です。また、抜歯の場所や周囲の歯の状況によって矯正治療を行って欠損してしまう部位を補うこともできます。

治療手順

抜歯し骨や歯肉の治るのを待ち、ブリッジや入れ歯やインプラント(抜歯と同時に行えるケースもあります)、を行います。また状況によっては骨を作ったり、歯肉移植を行うことでより元のお口の状態に戻せるように治療をしていきます。歯牙移植を行う場合は抜歯と同時に行います。
・抜歯をしてブリッジ、入れ歯、インプラント、歯牙移植、矯正治療の良い点
自分に合ったもの選べる。歯を削りたくない、他の歯に負担をかけたくない、代替えを入れず自分の親知らずなどを使いたいなどを実現できるだけではなく、審美性や清掃しやすさ、かみ合わせなどの長期的な予後を考慮したものを選べる。
・抜歯をしてブリッジ、入れ歯、インプラント移植、矯正治療の悪い点
― 期間がかかる場合や外科処置を伴う場合がある
― 費用が高い
 
1.8.2.保険の入れ歯、ブリッジと自費の入れ歯、ブリッジ、インプラントの比較
見た目:抜歯後の歯肉や骨の状態にもよりますが、ブリッジ、インプラントは天然の歯に近い自然感のある状態に仕上げることが可能です。入れ歯は総入れ歯と部分入れ歯がありますが、総入れ歯は天然の歯の様な自然感を与えることができます。部分入れ歯は金属のばねが見えてしまう場合に審美性は劣ります。
噛み心地:ブリッジや少数のインプラントは天然の歯に近い咬み心地になります。インプラントのみの場合や多数の場合は、インプラントには感覚受容器がないためしっかり咬めるけど、天然の歯で噛んだ感覚とは異なります。ブリッジやインプラントは咬む力も天然の歯に近いです。入れ歯は粘膜の上に乗せて咬みますので、天然の歯とは大きく異なります。しかし食事がとれないことや噛めないということではありません。
適応:ブリッジは1~少数歯欠損。多数歯でも可能ですが、歯の角度や状態、力学的観点から特定の条件の時以外は長期的に機能させることが難しいと考えます。インプラントは1本から無歯顎まで適応できます。通常のかぶせ物を被せるものから入れ歯の下に入れるものまで様々なケースに適応できます。全身疾患や顎の骨の状態によって難しい場合もあります。入れ歯は1本から無歯顎まで適応できます。入れ歯の取り外しやわずらわしさ、心理的要件、ご希望によって入れ歯か固定性のものかを選択していただきます。適応に関しては一人一人お口の状態が異なるため、検査を行った上で治療方法をご説明しています。
費用:ブリッジ(3ユニット、ジルコニア、ジルコニアセラミック、PFM¥250000
インプラント¥400000~、部分入れ歯¥250000~、総入れ歯¥300000
 

診療案内

歯を失う原因である歯周病や虫歯にならないためのお口作りを独自の予防プログラムで目指していきます。

痛みの少ない虫歯治療を実践しています。また治療後も長く使える歯になるように治療を行っていきます。

成人のほとんどの方が歯周病にかかっていると言われています。予防も大切にしながら治療を進めます。

歯を失ってしまった場合の選択肢にインプラントがあります。丁寧にご説明をしながら治療をいたします。

入れ歯も歯を失った場合の治療になります。メリットとデメリットを分かりやすくご説明いたします。

より歯を美しく見せる為にあるのが審美歯科治療です。見本を見ながらご説明をさせていただきます。

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